2012年7月24日火曜日

<からだの座学>舞台芸術家/小池博史さん



本日は元パパ・タラフマラ主宰であり、舞台芸術の学校/学長の小池博史による「演出論」の講義でした。

通常の身体表現のワークとは異なり、改めて「演出論」を聴く機会。PAI生にとって貴重な時間となりました。

現代演劇の分析から、演出とは何か、舞台芸術の役割にいたるまで、幅広くお話を伺いました。
30年間パパ・タラフマラをひっぱってきた小池さん。国内外での具体的な経験談もりだくさんで、PAI生からも質問が飛び交います。


「感動を呼ぶため、技術以上に必要なものは?」
「演出するときどのように人を見極めるのか?」

質問は尽きることがありません。

「その人が持っているものを最大限に活かす。演出とは料理に似ている。」と小池さんは言います。
最初からカレーを作ると決めて材料を揃えるのでなく、材料を見ながら一番おいしく作れるものを決めていく。

人を何かの役柄に当てはめるのでなく、人のバランスを見ながら
いかに最大限の効果を引き出すか。

そして「場のエネルギーをダイナミズムを持ってまとめあげること。」
それが演出である、と。

さらに舞台における空間、時間、身体の捉え方や、アジアの達磨的な哲学について、話はどんどん広がっていきます。

刺激的で深い洞察に富むお話に、PAI生も熱心にメモを取ります。

現代に生きるという責任をしょってたつ、未来を担うPAI生にとって、芸術表現とはどうあるべきか、そして舞台芸術はどんな役割を担えるのか、考えさせられると同時に、背中を押されるような、勇気をもらえる講義でした。






小池さんを囲むPAI生たち。
みんなとてもいい表情です!


(事務局)

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